交通事故弁護士の探し方|おすすめの選び方と適切な相談タイミング

更新:2025年10月15日 公開:2016年11月16日
基礎知識
交通事故弁護士の探し方|おすすめの選び方と適切な相談タイミング
交通事故に遭ったとき、示談交渉や慰謝料請求、後遺障害認定など被害者が抱える問題はさまざまです。専門知識がないまま相手方の保険会社とやり取りを進めると、思わぬ不利益を被る可能性もあります。

このようなケースでは、早めに弁護士に相談することが望ましいです。ただし、同じ弁護士であっても、医師が内科や外科などで分類されているように専門知識や経験が異なります。交通事故問題の経験や知識が豊富な弁護士に依頼しなかった場合は、納得できない結果になることがあるでしょう。

本コラムでは、おすすめの無料相談窓口や弁護士の探し方・選び方などについて、ベリーベスト法律事務所 交通事故専門チームの弁護士が解説します。
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1、事故被害者が弁護士に直接無料相談できるおすすめの窓口

交通事故被害者が適切な補償を受けるためには、早い段階で専門家に相談することが重要です。無料相談を活用すれば、経済的負担をかけずに今後の方針を決められます。

弁護士に無料相談できる代表的な窓口は、以下の5つです。

  1. (1)自治体の役所で行われる法律相談

    自治体の役所では、無料の法律相談が実施される場合があります。

    日程や相談内容・受付方法は各自治体で異なるため、利用する際は市区町村のホームページなどで確認するようにしましょう。

    自治体の無料法律相談は、地域の身近な弁護士に気軽に相談できるのがメリットです。しかし、相談する弁護士が交通事故問題に詳しいとは限らない点や、相談後そのまま依頼できない可能性がある点に注意が必要です。

  2. (2)日弁連交通事故相談センター

    日弁連交通事故相談センターは、自動車やバイクなどの交通事故に特化した相談機関です。弁護士による無料電話相談・面談相談のほか、示談についての助言(示談あっせん)も行っています。

    全国150か所以上に相談所があり、弁護士が公正・中立の立場で直接相談を受けてくれるのが特徴です。交通事故に特化しており、後遺障害等級認定や高次脳機能障害についても相談できるメリットがあります

    一方で、電話相談の時間が10分程度と短い点や、状況によっては示談あっせんを利用できない可能性がある点はデメリットといえます。

    詳細については以下をご確認ください。

  3. (3)法テラス

    法テラス(日本司法支援センター)は、国が設立した法的トラブル解決のための支援機関です。経済的に困窮している方を対象に、弁護士による無料法律相談や弁護士費用の立て替えを行う「民事法律扶助制度」などを運営しています。

    民事事件・刑事事件を問わず幅広い分野の相談に対応しているため、トラブルで悩んだときに相談しやすい窓口です。

    ただし、無料法律相談や費用の立て替え制度をはじめとした「民事法律扶助制度」を利用するには、収入や資産などの一定条件を満たしている必要があります。条件を満たしているかわからないときは、公式ホームページや問い合わせで確認しましょう。

    詳細については以下をご確認ください。

  4. (4)交通事故紛争処理センター

    交通事故紛争処理センターは、交通事故に関する示談交渉のあっせんや和解の仲介を無料で行う公益財団法人です。交通事故の賠償金問題に詳しい弁護士が選任されるため、交渉に不慣れな方も安心して任せられるでしょう。

    ただし、第三者であるあっせん担当者や審査員により争点の解決を図る仕組みが特徴となっており、示談交渉の場とは性格が異なります。担当弁護士はあくまでも中立・公正な立場で交渉に関与します。積極的に依頼者側の味方をしてくれるわけではないため、注意が必要です。

    詳細については以下をご確認ください。

  5. (5)法律事務所・弁護士事務所

    法律事務所・弁護士事務所は、柔軟かつ専門性の高い相談先です。初回の法律相談は無料で対応している事務所も多いため、費用が心配な方も利用しやすいでしょう。

    交通事故問題に関する知識が豊富な弁護士であれば、示談交渉から後遺障害等級認定、法的手続きまで一貫したサポートが可能です。保険会社から提示された慰謝料に納得できない場合、弁護士に依頼することで増額できるケースもあります

    デメリットは、弁護士の選び方を誤ると納得する結果を得られないことや、相談後に依頼する際は費用が発生することです。

2、弁護士相談を行うおすすめのタイミング

交通事故の被害に遭ったら、できるだけ早いタイミングで弁護士に相談することが重要です。早期に相談することで、証拠収集や示談交渉などの手続きをスムーズに進められます。

弁護士に相談するタイミングに関するポイントは、以下の4つです。

  1. (1)交通事故被害者は弁護士を積極活用すべき理由

    交通事故の被害者は、自分に不利な条件で示談が成立しやすい立場にあります。保険会社が提示する示談金額は、裁判所が基準とする「弁護士基準(裁判所基準)」よりも低いことが多いためです。

    さらに、弁護士に依頼することで、慰謝料や逸失利益の算定、過失割合の争点整理、後遺障害等級の主張などを専門的に検討したうえで交渉を進められます。結果的に受け取れる慰謝料を含めた損害賠償金が増額されるケースが多いのです

    適正な補償を受けるためには、弁護士のサポートを受けたほうがよいといえるでしょう。

  2. (2)初めての相談は事故直後がベスト

    交通事故に遭い初めて相談するタイミングは、事故発生直後がベストです。

    事故直後に弁護士へ相談することで、実際に依頼すべきタイミングを初期段階から知ることができます。そのうえで、その後の展開や流れについてのアドバイスを受けられることから、事故状況や治療費請求に向けた証拠が集めやすくなるでしょう。また、被害者自身が警察の実況見分に立ち会えなかった場合でも、必要な記録を取り寄せて状況を明確に把握したうえで次の対応に進むことができます。

    事故現場や事故状況の正しい情報を収集することで、相手方の保険会社との交渉が有利に進む可能性が高まるでしょう。

  3. (3)治療中から弁護士と連携しておくメリット

    交通事故のケガの治療中から弁護士と連携しておくと、次のようなメリットがあります。

    • 損害賠償請求や後遺障害等級認定に必要な診断書や医療記録を適切に集められる
    • 診断書作成依頼時のポイントについてアドバイスを受けられる
    • 保険会社から治療費打ち切りを迫られた場合にも適正に対処できる

    示談交渉で不利な状況にならないためにも、早めの相談を検討しましょう。

  4. (4)弁護士に相談しないと起こりうるデメリット

    交通事故の問題を弁護士に相談しなかった場合に起こりうるデメリットは、次のとおりです。

    • 過失割合で不利な条件を受け入れてしまう
    • 相場よりも大幅に低い示談金で合意してしまう
    • 適切な後遺障害等級認定を受けられなくなる可能性がある

    弁護士に相談せずに自己判断で示談を進めると、結果的に大きな損失を被るリスクがあります。

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3、ランキングや口コミに頼らない! 弁護士の探し方

交通事故弁護士を探す際は、インターネット上のランキングや口コミだけに頼るのは避けましょう。広告目的で作成されたランキングサイトも多く、実際の実績や専門性が保証されていないケースがあるためです。

信頼できる弁護士の探し方について、以下で具体的に解説していきます。

  1. (1)インターネットやAIでの検索

    インターネットやAIで検索することは、手軽に弁護士情報を収集できる代表的な方法です。「交通事故 弁護士」などのキーワードで検索することで、さまざまな法律事務所・弁護士事務所が表示されます。

    ただし、検索上位に表示されたとしても、広告などの影響を受けていることがあります。必ずしも実績が多く専門性が高いとは限りません。そのため、依頼したい弁護士事務所の公式ホームページに記載された文章はしっかりと確認しましょう。

    特に、交通事故案件の取り扱い実績や解決事例、専門チームの有無などを確認するようにしてください

  2. (2)知人などからの紹介

    信頼できる知人や家族からの紹介は、実際に弁護士へ依頼した経験談を聞けるため安心感があります。

    紹介された弁護士が交通事故に詳しければ、スムーズに依頼まで進められるでしょう。

    ただし、紹介者が依頼した案件の内容が異なる場合や、たまたまその人に合っていただけの可能性もあります。自分の事故状況に合った知識や経験をもつ弁護士かどうかは、必ず確認するようにしてください。

  3. (3)法テラスや法律相談を通じた紹介

    法テラスを利用すれば、一定の基準を満たした弁護士を紹介してもらえます。自分で探す手間がかからずに、国が設立した公的機関と提携した弁護士に相談が可能です。

    ただし、弁護士を選べるわけではないため、紹介される弁護士が交通事故問題に詳しいとは限りません。

    交通事故に特化したサポートを受けたい場合には、日弁連交通事故相談センターや交通事故問題に詳しい法律事務所の無料相談を活用しましょう

4、無料相談で見極め! 交通事故弁護士の選び方

交通事故問題を依頼する弁護士を選ぶ際は、無料相談の段階で「本当に信頼できるか」を見極めることが大切です。得意分野や対応力は弁護士によって異なるため、選び方を誤ると納得のいく結果を得られない可能性があります。

無料相談をする際に以下のポイントを基準に見極めれば、後悔しない弁護士選びができるでしょう。

  1. (1)量・質ともに確かな実績はあるか?

    無料相談の際には事前に質問を用意して、担当弁護士に十分な知識や経験があるかどうかを確認しましょう。交通事故案件の経験が豊富な弁護士ほど、さまざまな事件解決に必要なノウハウを蓄積しています。

    ベリーベスト法律事務所の交通事故専門チームは、平成24年2月~令和7年7月末までに3万件を超える豊富な解決実績があります。確かな実績をもつ弁護士を選ぶことで、安心して手続きを任せられるでしょう。

  2. (2)医療関係者と連携した対応が可能か

    適正な後遺障害等級認定を受けるには、医師が作成する診断書の内容が重要となります。医療関係者と連携している弁護士であれば、必要な所見を漏れなく記載してもらうためのアドバイスが可能です。

    ベリーベスト法律事務所では、重症のお客さまには医療に関する専門スタッフである「医療コーディネーター」をつけることができます。治療中からサポートを受けることで、後遺障害等級が正しく認定されやすくなるでしょう。

  3. (3)弁護士費用は明確か

    費用体系が不明確な法律事務所を利用すると、後から思わぬ高額請求をされるリスクがあります。無料相談の段階で、着手金・報酬金・成功報酬などのおおよその費用をしっかり確認すべきです。

    ベリーベスト法律事務所では、初回の相談料や示談交渉の着手金が無料で、後払いの成功報酬制を採用しています。費用が明確であることは、安心して依頼できる大きなポイントです。

  4. (4)適切なコミュニケーションはとれるか

    弁護士とのコミュニケーションがとりにくいと、不安を抱えたまま手続きを進めることになりかねません。

    無料相談では、質問に対する説明の丁寧さや、専門用語をかみ砕いて理解しやすく説明してくれるかどうかをチェックしましょう。

    ベリーベスト法律事務所では、経験豊富な弁護士とスタッフが連携してサポートします。弁護士に依頼すべきかどうかや弁護士がサポートできることについても丁寧にご説明しますので、お気軽にご相談ください。

  5. (5)解決までの道筋を明確に示してくれたか

    相談時には、どのような流れで手続きを進めるのか、またどのような結果が見込まれるかを確認しましょう。

    今後の手続きや見込まれる結果を、具体的に説明できる弁護士は信頼できます。逆に、あいまいな説明しかできない弁護士は経験不足の可能性があるため注意が必要です。

    ベリーベスト法律事務所なら、今後の流れや解決までのステップをわかりやすく説明し、依頼後の見通しを提示できます

5、まとめ

交通事故の被害に遭ったとき、適正な補償を受けられるかどうかは、初期対応や弁護士選びが影響するケースが多々あります。自己判断のみで示談交渉を進めると、後で取り返しがつかない状況に陥り、気付かないうちに不利な条件を受け入れざるを得なくなってしまうリスクがあるため注意が必要です。

できるだけ早いタイミングで弁護士に相談し、状況に応じたサポートを受けましょう

どこに相談すべきか悩んだら、ぜひ一度ベリーベスト法律事務所 交通事故専門チームにご相談ください。初回の法律相談は、60分間無料で対応しております。

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この記事の監修者
パートナー弁護士
弁護士会登録番号 : 49321

交通事故部マネージャー弁護士として、交通事故(被害者側)、労災問題(被災労働者側)及びその周辺分野に精通しています。マネージャーとして全体を統括し、ノウハウの共有に努めつつ、個人としても多数の重傷案件を含む400件以上の案件を解決に導いてきました。お客様と真摯に向き合い最善の解決を目指すことをモットーとしています。

この記事は公開日時点の法律をもとに執筆しています

交通事故部マネージャー弁護士として、交通事故(被害者側)、労災問題(被災労働者側)及びその周辺分野に精通しています。マネージャーとして全体を統括し、ノウハウの共有に努めつつ、個人としても多数の重傷案件を含む400件以上の案件を解決に導いてきました。お客様と真摯に向き合い最善の解決を目指すことをモットーとしています。

この記事は公開日時点の法律をもとに執筆しています

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